Conference Report 2016 Seoul

Conference Report 2016 Seoul

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早期離床の国際会議 「The 2nd Annual Conference on Early Mobilization & Rehabilitation in the ICU」が2016年9月4日に韓国ソウルのサムスンメディカルセンターで開催されました。
第2回となるカンファレンスも、前回同様事前申込で満席となり、非常に高い関心が寄せられました。

昨年に続き基調講演の講師を務めた D.Needham氏

昨年に続き基調講演の講師を務めた D.Needham氏

会議はアメリカ、イギリス、オーストラリア、シンガポール、日本、韓国の早期離床の専門家が集まり、早期離床に関する講義やディスカッションが行われました。また、今回より一般のオーラルセッションも募集され、日本からもICUにおける早期離床について演題発表を行いました。


開会の挨拶をする Chi Ryang Chung氏
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離床効果を高める機器について講演する David McWilliams氏

ECMO患者の離床について講演する 劉 啓文 氏
早期離床における看護師の役割について講演する Cynthia Fine氏
早期離床における看護師の役割について講演する Cynthia Fine氏

ICU離床について講演する 河合 祐介 氏

シンガポールのICU離床の現状について講演するJonathan Tan 氏

座長を務める 小谷 透 氏(左)と堀部 達也 氏(右)

ICU離床リームにおける薬剤師の役割について講演する Jin Young Ko 氏

会議の最後に行われたパネルディスカッションでは、早期離床の障壁について各国の問題点やチームビルディングのコツについて話し合われました。各国医療保険制度や文化の違いがある中で、患者の高齢化、離床を実行するコメディカルスタッフの人員不足や知識・経験不足など、共通する問題点も挙がりました。

会場風景

チームコラボレーションに関する講演に加え、パネルディスカッションの議長を務めた 曷川 元 氏

チームコラボレーションに関する講演に加え、
パネルディスカッションの議長を務めた 曷川 元 氏

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フロアからも各スピーカーに意見交換する機会もあり、離床に関する論文の解釈や、実際に施設で早期離床やチームコラボレーションを導入するコツなど活発なディスカッションが行われました。次回カンファレンスは2017年4月にシンガポールにて開催予定です。